ロマン溢れる、伏見インクライン跡
2001年に「琵琶湖疏水の発電施設群」として、
土木学会選奨土木遺産に認定された墨染発電所が近所にあるのを知り、
師団街道と24号の交差点にある墨染発電所にやってきました。
京都市上下水道局疎水事務所伏見分所のゲート、
その向こうにダムはあります。
墨染ダムは琵琶湖疎水の水が利用されており、鴨川運河の終点です。
鴨川運河は左京区の夷川から伏見に至る区間の琵琶湖疎水の名称、
かつては琵琶湖疎水・濠川・宇治川・淀川を経て
大阪に至る舟運ルートが存在しました。
遠くに見えるのは墨染橋。
満々と水が蓄えられた船溜まりです。
ここは伏見インクラインの高低差を利用した発電所として造られ、
最大出力は2200kWの現在は関西電力が所有しています。
この分岐で右は取水口へと流れていきます。
伏見インクライン?
かつて鴨川運河と濠川を結ぶインクラインがあったようです。
船を傾斜鉄道で輸送?
琵琶湖から伏見に至る運河として物資運送でかなりの役割を果たしてましたが、
道路整備で車の重要性が向上するのに合わせて
1959(昭和34)年に撤去されて姿を消しました。
いまも残っていれば遺産としてばかりでなく
観光名所になっているでしょう。
取水口から24号したを通って濠川へ流れていってます。
今は人気家系ラーメンの行列が見られる、
かつての有効落差は14.31mのインクラインがあった坂。
この下を水は流れています。
結構な水量が濠川(宇治川派流)へ流れこんでいますね!
ここからかつての伏見城の外堀を利用した濠川(宇治川派流)が始まります。
2022-06-10 by
関連記事